沖縄あるある Vol.2

沖縄には、独特な風習や生活習慣があるのですが、意外と知られておりません。

沖縄県の人からすれば当たり前だと思っていることが、他県の人からすれば「何で?」と感じることが結構あります。

「沖縄あるある」では、そんな事例を紹介していきたいと思います。

模合(モアイ)とは ?

沖縄に住んでいる方からすれば知っていて当たり前かも知れませんが、沖縄県外ではほとんど知られていません。

モアイと言っても、イースター島にある石像のことではありません。

沖縄では学校・職場・地域などで同士がグループを作り、一定額のお金を出し合って集めた全額を、メンバーが1人ずつ順番に受け取るシステムがあり、これを「模合」と言います。

模合のかけもちも容認されており、ほとんどの人が複数の模合に入っているそうです。

模合の発祥は古く、18世紀以前の琉球王朝の時代にはすでに存在したようです。

戦後、銀行の利子が高く多くの県民にとって銀行融資が遠い存在だった頃、仲間同士が一時的にお金を貸し合っていた沖縄特有の相互扶助の慣習が、現在まで続く模合のルーツとも言われています。

苦しい時にお互いを助け合った昔のシステムが、現在では形を変えてコミュニケーションの場として活躍しています。

現在の模合の多くは飲み会の口実になっており、模合の金額も5,000〜30,000円が一般的だそうです。月1回位の頻度で集まっては飲みながら近況を報告しあうことで、仲間同士の結束がさらに強くなっていくそうです。

砂糖といえば …

料理のレシピに「砂糖大さじ1」と書かれている場合、皆さんはどんな砂糖を使いますか?

日本で最も一般的なのは「上白糖」で、結晶が細かく、ほかの砂糖よりも水分が多く含まれるため、しっとりした濃く深い甘みが特徴です。

ところが、沖縄で砂糖といえば「グラニュー糖」なのです。

グラニュー糖は、上白糖より結晶が大きくさらさらしており、ショ糖の純度が高いことからくせのないさっぱりした甘さが特徴です。

一般的には、素材の味や香りを活かしたいお菓子や料理、飲料などに使われています。

沖縄で栽培されたサトウキビ(ウージ)から作られる黒糖は有名ですが、沖縄では家庭料理にグラニュー糖が今も使われております。

戦後のアメリカ統治下の時代に、県内で生産される砂糖よりも安く手に入るグラニュー糖が広まったなごりのようです。

もし、琉球料理をレシピ通りに作っても味が今一つ決まらない時には、砂糖をグラニュー糖にして作ってみて下さい。

意外と解決するかも知れません。

松本先生もかつて、サーターアンダギーで同様の経験をされたそうです。

今後も、様々な沖縄あるあるをご紹介させていただきます